米Citrix Systemsは米国時間9月5日,XMLやWebサービス技術などを手がける米QuickTreeを買収したと発表した。Citrixは,買収した技術を同社のアプリケーション・ネットワーキング製品に組み込むことでエンド・ツー・エンドのアプリケーション配信インフラの強化を狙うほか,アプリケーションの高速化や最適化を図る。買収金額は公開していない。

 QuickTreeは,カリフォルニア州サンタクレアを拠点とする未公開企業。XMLおよびWebサービスにおけるセキュリティやパフォーマンスの課題に対応する技術を提供している。買収後,QuickTreeのCEO(最高経営責任者)を務めたRaghu Bathina氏と従業員は,CitrixのApplication Networking Group部門の所属となる。

 Citrixは,QuickTreeのXML処理機能を同社のWeb高速化ツール「NetScaler」,WAN高速化装置の「WANScaler」,アプライアンス・サーバー「Access Gateway」といった製品に組み込む。また,AppExpertポリシー・フレームワークにもQuickTreeの技術を導入する。AppExpertポリシー・フレームワークは,アプリケーション・ネットワーク製品にアプリケーション・ポリシーおよびユーザー・ポリシーの設定管理機能を提供するもの。新しいAppExpert機能は,まずNetScaler製品ラインに適用される予定。

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