写真●左から「iPod touch」「iPod classic」「iPod nano」「iPod shuffle」
写真●左から「iPod touch」「iPod classic」「iPod nano」「iPod shuffle」
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 米Appleは米国時間9月5日,同社の携帯デジタル音楽プレーヤ「iPod」の製品ラインを一新した。携帯電話「iPhone」と同じマルチタッチ・インタフェースを持つ「iPod touch」,ビデオ対応となった「iPod nano」,従来のHDD搭載モデルの後継となる「iPod classic」,新色が加わった「iPod shuffle」で構成する。

 iPod touchは,iPhoneから電話機能を省いたようなデバイス。3.5インチのマルチタッチ対応スクリーンを搭載しており,クリックやスクロールといった操作を指先で行える。回転を感知する加速度センサーを内蔵しており,縦・横いずれでも使用可能。写真を表示する場合などは,画像のアスペクト比を自動調節する。また「Cover Flow」機能により,アルバムのジャケットをめくるように音楽ライブラリを閲覧できる。

 iPhone同様,Wi-Fi機能を備えており,ブラウザ「Safari」を使ってWebにアクセスし,モバイル機器向け検索機能「Yahoo! oneSearch」や「Google Search」を利用できる。動画投稿サイト「YouTube」のビデオ再生も可能。

 また同社はiPod touchのリリースに伴い,iPod touchおよびiPhoneを使って無線で楽曲が購入できる「iTunes Wi-Fi Music Store」を発表した。パソコンからアクセスする「iTunes Store」と同じコンテンツを同価格で提供し,検索と試聴も行える。iPod touchを介してダウンロード購入した曲は,パソコンに接続した際に,自動的にパソコンの音楽ライブラリに転送される。

 iPod touchの厚さは約8ミリで,バッテリ駆動時間はオーディオ再生時で22時間,ビデオ再生時で5時間。8Gバイト・モデルと16Gバイト・モデルを用意し,価格はそれぞれ299ドルと399ドル。9月末までに出荷する。

 ビデオ対応となったiPod nanoは画素密度204ピクセル,解像度が320×240ピクセルの2インチ・スクリーンを搭載する。同社によると,「従来モデルより65%も明るい」。また,これまでの縦型から正方形に近いフォルムとなり,サイズは縦69.8×横52.3×厚さ6.5mm。重さは49.2g。

 きょう体には酸化皮膜処理を施したアルミニウムとステンレス・スチールを組み合わせた。本体カラーはシルバーに加え,上位モデルには,ブラック,ブルー,グリーン,スペシャル版のレッドを用意する。

 Cover Flow機能を備えるほか,「iQuiz」「Vortex」「Klondike」の3つのゲームを搭載する。バッテリ駆動時間は音楽再生時で24時間,動画再生時で5時間。

 価格は4Gバイト・モデルが149ドル,8Gバイト・モデルが199ドル。いずれも直ちに出荷を開始する。

 オリジナルの第6世代となるiPod classicは,筐体全体に酸化皮膜処理を施したアルミニウムを採用した。上位版の容量は160Gバイトと2倍に増やし価格を349ドルに据え置いた。下位版も容量をこれまでの30Gバイトから80Gバイトに増やし,価格を249ドルに据え置いた。いずれも直ちに出荷する。

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