J:COMオンデマンドの新しい操作画面
J:COMオンデマンドの新しい操作画面
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 ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のジュピターテレコム(JCOM)は2007年9月5日,現在提供中のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「J:COMオンデマンド」を刷新すると発表した。これまでより多彩な番組を提供するほか,操作性を改善することでVODサービスの利用を促進するのが狙いだ。

 「J:COMオンデマンド」では,映画やドラマなどタイトルごとに料金を支払う「プレミアムオンデマンド」,月額固定料金で映画やカラオケを楽しめる「マンスリーオンデマンド」,無料で好きなときに番組を視聴できる「フリーオンデマンド」の3種類のサービスを提供している。3サービスを合わせて1万本を超えるタイトルを視聴可能で,今後はそれぞれのサービスで番組提供元を拡充し,コンテンツのラインアップを定期的に入れ替えながら,より多彩なコンテンツを提供できるようにする。また,現在142本あるハイビジョン(HDTV)コンテンツも強化する方針で,ほかのVODサービスとの差異化を図る。

 またこれまでのVODサービスでは,専用のシステムでメニュー表示やコンテンツの送信を行っていたが,ユーザーからは「操作画面の反応が遅い」,「見たいコンテンツを探せない」といった不満が多く寄せられていた。今回CATV局のサーバーシステムを入れ替え,操作画面もHTMLを使う方式に変更したことで,操作時の反応を早くした。また,「新着」や「ランキング」など複数の方法で見たい番組を検索できるようにするなど,使い勝手を改善したという。

 JCOMは9月12日より各サービスエリアにおいて順次新システムを導入し,9月末には全エリアで新サービスを開始する予定である。現在同社のVODサービスを利用しているユーザーは約104万世帯あり,STB(セットトップボックス)の組み込みソフトを自動更新することで,既存ユーザーはそのまま新しいVODサービスを利用できるようになる。