Silverlightを利用してHD映像を再生しているWebページ。Mac OS上で動いている
Silverlightを利用してHD映像を再生しているWebページ。Mac OS上で動いている
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 米マイクロソフトは2007年9月4日(米国時間)、複数のWebブラウザー上でリッチで対話的なコンテンツを実現するプラグイン「Silverlight 1.0」正式版を公開した。また同時に、米ノベルと共同でSilverlightのLinux対応も予定していることを表明した。

 Silverlightは、WindowsやIE(Internet Explorer)以外の環境でも、動きのある画面表示や音声、動画などを多用したコンテンツを再生可能にするソフトウエア。Windows Vistaの画面描画機能「WPF」のサブセットで、元々「WPF/E(Windows Presentation Foundation / Everywhere)」と呼ばれていた。ベータ版は2007年4月末に公開されており、Windows XP/Vista/Server 2003(ブラウザーはIEとFirefox)、およびMac OS X(同FirefoxとSafari)に対応していた。

 Linux対応版は、オープンソースプロジェクトMono Projectの開発成果を利用する。Mono Projectは米ノベルがスポンサーとなっているプロジェクトで、Mac OS XやLinuxなど、複数のOS向けに.NETアプリケーションの開発/実行環境を開発している。このプロジェクトではLinux上でSilverlightを動作させる「Moonlight」の開発も始まっており、マイクロソフトはこれをベースにLinux対応作業を進めるという。