米Dellが米国時間9月4日,ノート・パソコン型ワークステーション「Dell Precision M6300」を発表した。既に全世界で提供を開始している。価格は2070ドルから。

 DellはPrecision M6300を“モバイル・ワークステーション”と位置付ける。「技術者やアーティスト,開発者などの専門職に携わる人々が,真のデスクトップ・パソコン並みの処理能力をどこにでも持ち運び,作業用のアプリケーションを動かせるように設計した」(Dell)。

 プロセサは動作周波数2.8GHzのIntel Core 2 Extreme Edition X7900を筆頭に,64ビット版Intel Core 2 Duoなどを搭載する。OpenGL対応のグラフィックス・プロセサNVIDIA Quadro FX1600Mを採用し,グラフィックス処理負荷の高いアプリケーションを既存モデル「Dell Precision M90」に比べ最大70%高速化できるという。

 36ビット・アドレッシング対応のデュアル・チャネル・メモリーにより,64ビットOSを使えば4Gバイトのメモリーをすべて利用できる。画面サイズは17インチでWXGA+(1440×900ピクセル)またはWUXGA(1920×1200ピクセル)。

 ストレージは,通常のハード・ディスク装置(HDD)のほか,フラッシュ・メモリーを使った半導体ディスク(SSD:Solid State Disk)や暗号化機能付きHDDを用意する。

 米メディア(InformationWeek)によると,Precision M6300のHDD容量は最大200Gバイト,暗号化機能付きHDDの容量は120Gバイト,SSDの容量は32Gバイト。現時点での対応OSはWindows Vista Ultimate/Business(32ビットおよび64ビット)またはWindows XP Professional SP2で,11月にRed Hat Linux 5.1を提供する計画という。

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