写真●九十九電機が発売した台湾Acer社の「Aspire M1100」
写真●九十九電機が発売した台湾Acer社の「Aspire M1100」
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 九十九電機は2007年9月5日,同社が運営するパソコン・ショップのツクモ各店で,台湾Acer社のタワー型デスクトップ・パソコン「Aspire M1100」(写真)を発売した。台湾Linpus Technologies社が開発・販売するLinuxディストリビューション「Linpus Linux 9.3 console mode」がプリインストールされる。

 LinpusはAcerの関連会社で,Linpus Linuxは,台湾などの中国語圏で人気が高いLinuxディストリビューション。デスクトップ版やサーバー版,マルチメディア関連のツールを豊富に備えた「Linpus Media Center Edition」などのパッケージが販売されている。

 Aspire M1100が搭載するLinpus Linux 9.3 console modeは,CUIベースで利用することを前提にしたもの。X Window Systemは標準では起動しない。また,2006年11月にパシフィコ横浜で行われた組み込みシステム関連の展示会「Embedded Technology 2006」では,Linpus Technologies社が日本語化された「Linpus Media Center Edition 2.0」を発表していたが,Linpus Linux 9.3 console modeは日本語化されていない。そのため,九十九電機は本製品を“ソフトウエア開発者向け”としている。しかし,Windows XPや同Vista用のデバイス・ドライバが標準付属しており,“Windowsパソコンとしても利用可能”としている。

 ハードウエアは,CPUにAthlon 64 3500+を搭載し,512MバイトのDDR2 SDRAM,80Gバイトのハード・ディスク,DVD-ROMドライブなどを備える。価格は3万3990円(税込み)だが,初期ロットの100台に限っては2万9980円(税込み)で販売される。