アーク情報システムは9月3日,「SpamSniper(スパムスナイパー)500A」と「同1000A」を9月上旬に発売すると発表した。
「SpamSniper」は,韓国のJiransoftが開発したスパム対策アプライアンスで,「SpamSniper 100A」と「同200A」を日本では2007年5月から販売していた。今回発売する2製品は,これらの上位モデルという位置づけになる。
新製品の特徴は,従来製品に比べてハードウエア・スペックを向上させたこと。加えて,(1)米CommtouchのPRD(Recurrent Pattern Direction)の搭載,(2)日本国内のアップデート・サーバーへの対応,(3)画面構成機能の追加,(4)スパムレポート機能の強化──の4点の機能拡張を行った。
(1)のCommtouchのPRDとは,世界各国に配置しているエンジン・サーバーで,送信されてきたメールの流量と内容を確認してスパム判定を行う機能。このPRDに対応したことで,スパム判定の精度が向上するという。
(2)は,スパム・フィルタやウイルス定義のアップデートなどを日本国内だけで行えるようにしたということ。これまでアップデート・サーバーは,韓国にしかなかった。日本にサーバーを用意することで,韓国との間のネットワーク状況を心配することなくアップデート処理を行えるようになったという。
また(3)の画面構成機能の追加とは,メール管理やフィルタ管理,ユーザー情報変更などのメニュー設定が可能になったこと。
最後の(4)は,各個人に配信されるスパムレポートのメールから,個人別のホワイトリストとブラックリストを直接登録できるようにしたこと。このほか,スパムレポート内の項目をシステムごとに設定することや,スパムレポートから復旧させたメールにタイトル・タグを付加し,復旧メールと他のメールを区別することも可能にした。