プロトンは2007年9月4日,米Intel社製のCPUを搭載したMacintosh向けの仮想化ソフト「Parallels Desktop 3.0 for Mac」の出荷を2007年10月5日から開始すると発表した。米Parallels社が開発・販売しているソフトウエアを日本語化したもの。

 価格は1万5540円。アップグレード版のほか,ライセンス販売製品もある。対象機種は,Mac OS 10.4.6以降が動作しているMac Pro,Mac mini,iMac,MacBook Pro。Parallels Desktop上で動作するOS(ゲストOS)は,Windows 2000/XP/2003/Vista,Linuxなど。

 特徴は,(1)3Dグラフィックス・ボードのアクセラレーション機能をゲストOS内から利用できること,(2)ホストOSから実行中のゲストOSのファイルにアクセスできる逆共有フォルダ機能,(3)実行中のゲストOSの状態を保存できるスナップショット機能,(4)ゲストOSを起動時の状態に戻す読み取り専用モード,(5)ゲストOSのファイルをホストOS側から直接読み出せるParallelsエクスプローラ機能,(6)Parallels Toolsの改良など。

 (1)は,ゲストOSとしてWindows2000やVistaを用いた場合,OpenGLとDirectX 8.1を利用できる。(2)はゲストOSとしてWindowsを用いた場合に機能する。(3)は,任意の時点のゲストOSの状態を複数登録しておき,スナップショット・マネージャから復帰時点を選択できることが特徴だ。(4)は複数のユーザーが同一のパソコンを利用する学校などで有用な機能である。(5)を用いると,起動していないゲストOSの仮想マシン・イメージを開き,仮想ディスク上のファイルやフォルダを参照,移動,削除できる。(6)のParallels Toolsを用いるとゲストOSの画素数などをウインドウ・サイズに応じて変更できる。新版では,LinuxをゲストOSにした場合にも利用できるようになった。