米Intelは,インドの医療分野におけるIT活用の推進に関して,同国の保健家族福祉省と協力する。Intelがインド現地時間の9月3日に明らかにしたもの。同社が展開する開発途上国向けICT(情報通信技術)普及促進プログラム「World Ahead」の一環となる。

 同省とIntelは,インドのMicrosense,S.N. Informatics,Tata Consultancy Servicesといった企業の協力を得て,インド南東部にある人口約6200万人のタミルナードゥ州において,テレヘルス(遠隔医療)プログラムと,学校向け健康監視システムの導入を推進する。

 タミルナードゥ州にあるベッド数100床強の病院では,Webベースのテレヘルス・サービスにより,高品質の医療サービスを低コストで提供する。テレビ会議によって遠隔地の専門医による診断を可能にするほか,医師が安全なネットワークを介して,患者のカルテを閲覧できるようにする。

 また,政府の援助を受けている学校では,生徒の健康診断記録をデジタル化するほか,生徒が参加するキャンプなどを通じて健康管理について教育を行う。

 Intel会長のCraig Barrett氏は,「革新的な方法でテクノロジを活用すれば,医療サービスの品質を向上し,誰もが等しく医療サービスを受けられるようになる」と述べている。

[発表資料へ]