ハイホーは9月3日,集合住宅向けのFTTHサービス「hi-ho 光 with フレッツ『マンション』コース」を値上げすると発表した。値上げ対象のメニューは,NTT東日本エリアがマンションタイプのプラン1/プラン2/プラン2ハイパー/ミニ/ワイヤレスタイプ,NTT西日本エリアがマンションタイプのプラン1/プラン2/ミニ/ワイヤレスタイプ プラン1/ワイヤレスタイプ プラン2の10種類。値上げ幅は月額一律252円である。2007年11月利用分から適用する。

 ハイホーは値上げの理由を,「集合住宅向けでも戸建て向けと同程度の通信量で利用できるようになり,集合住宅向けのトラフィックが大幅に増大しているため」としている。最近は建物まで1Gビット/秒の回線を引き込み,構内は100Mビット/秒のVDSLを利用するケースが増えている。同社は「バックボーンの効率化を中心にコスト削減を進めてきたが,集合住宅向けトラフィックの増大に対応した設備増強を含め,今後も安定したインターネット接続環境を提供していくため」(同社),値上げに踏み切った。

 Bフレッツ/フレッツ・光プレミアムを利用した集合住宅向けメニューの値上げが相次いでおり,ニフティが4月,NTTコミュニケーションズが5月,ソネットエンタテインメントが7月にそれぞれ発表済み(関連記事1関連記事2関連記事3関連記事4)。インターネット接続事業者(ISP)がNTT東西地域会社の光アクセス回線料金を含めて一括請求する「with フレッツ」の集合住宅向けメニューは各社が開始当初から戦略的な料金を設定した経緯がある。FTTHへの移行が進んだ結果,バックボーンの状況が徐々に苦しくなり,値上げの動きが起こっている。

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