イリノイ州のEli El氏は,海賊版ソフトウエアなどのオンライン配布組織に加担したとして,禁固30カ月と監督付き釈放3年を言い渡された。米司法省(DOJ)が米国時間8月31日に明らかにしたもの。

 El氏は2007年5月4日,インターネットで著作物を不正に交換する活動“warez(ワレズ)”に加わって著作権違反行為をしたとして,有罪判決を受けた。

 同氏は多くのワレズ用FTPサイトに海賊版ソフトウエアなどをアップロードするとともに,他者からアップロードされた不正コピー・ファイルをダウンロードした。DOJによると,El氏のグループが使っていたサイトの1つ「The Ether Net」では,ソフトウエアやゲーム,DVD映画,MP3音楽など約2万本の著作物が不正にやり取りしていたという。

 なお米国の入国・税関取締局〔Bureau of Immigration and Customs Enforcement(ICE)〕とICEサイバー犯罪センターは海賊版対策として作戦活動「Operation Safehaven」を展開している。同作戦で有罪判決を受けた人物はEl氏で12人となった。

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