米Googleのニュース・サイト「Google News」で,世界の主要な通信社の記事を直接掲載する。同社企業向け製品マネージャのJosh Cohen氏が米国時間8月31日に,同社公式ブログへの投稿記事で明らかにしたもので,米Associated Press(AP),フランスのAgence France-Presse(AFP),英UK Press Association,カナダのCanadian Pressなどからコンテンツ提供を受ける。

 同氏は,「APやAFPをはじめとする通信社は消費者向けのWebサイトを持たないため,これまではGoogle Newsが生み出すトラフィックの恩恵を受けることができなかった。そこで,これらの記事のホスティングを行うことにした」と説明する。

 また新たに重複検出機能を取り入れ,オリジナルの記事のみを発信元のクレジット付きで表示するようにした。例えばあるニュースについて,APがオリジナルである場合,検索結果にはAPの記事を表示し,APから配給を受けている新聞サイトの記事掲載は省略する。「重複記事を省くことで,より多くのニュースや意見を検索結果ページに載せることができるようになる」(Google)

 なお,従来通り新聞サイトなどの記事を読みたい場合は,リンクをクリックすればそのサイトに移動できる。

 ちなみに,AFPは2005年3月に,GoogleがAFPニュースのヘッドライン,ニュース・サマリー,写真を許可なく掲載し,著作権を侵害しているとしてフランスと米国で訴訟を起こした。しかし2007年4月に,両社はライセンス契約を結ぶことで和解している(関連記事)。

[Cohen氏のブログ投稿記事]