マイクロソフトは8月31日、製品の品質保証活動を統括する「チーフ クオリティー オフィサー(CQO)」を、9月1日付けで設置すると発表した。マイクロソフトは、提供する製品・サービスに関して、「日本の開発、営業、サービス、マーケティングなどの各部門、米国本社も含めた社内横断的に連携し、日本市場に適した形での品質向上を目指す」とする。

 最初のCQOには、日本ヒューレット・パッカードからマイクロソフトに移った牧野益巳氏(46歳)が就く。牧野氏は樋口泰行 代表執行役 兼 COOが日本HP時代の部下で、サーバー関連事業を担当していた。今後は樋口COOの直轄となる。

 CQOの具体的な役割は、新製品の開発段階における日本市場に適した品質を確保するための検証作業、サード・パーティ製品との製品出荷前の最適化作業、障害発生時のサポートサービスの品質向上、適切な技術情報の発信など。「まずは、企業・法人向け製品・サービスにおける品質の向上に向けた取り組みを開始する」(マイクロソフト)。樋口COOは、7月初めに開いた経営方針説明会で、CQOの設置を表明していた(関連記事)。