NTT西日本は8月31日、豪雨や台風、地震といった災害発生時に顧客を支援する機能を全33支店に設置すると発表した。「お客様支援機能」として、防災の日である9月1日から随時展開していく。

 取り組む支援策は、主として市民に向けて提供する「生活復旧」と、主として企業向けの「ビジネス復旧」の2つ。

 生活復旧は、避難先として同社ビルの屋上やフロアの提供を拡大したり、自治体の災害対策本部として同社の敷地を利用してもらうといった取り組み。また、医療品や飲料水といった災害向けの備蓄品を提供することも想定する。

 ビジネス復旧は、BCP(事業継続計画)の策定に対する相談を受けたり、被災したユーザーに電話機など通信機器を貸し出すといった施策を予定している。

 NTT西は、台風や降雨による自然災害が発生するケースが多い同社のエリアにおいて、通信インフラの復旧に取り組んできた。東海沖地震への備えも進めている。今回、そうしたノウハウを利用し、通信インフラより広い分野の外部支援を打ち出した。