動画投稿サイト「YouTube」に掲載された広告(米サンベルトソフトウエアの発表情報から引用)
動画投稿サイト「YouTube」に掲載された広告(米サンベルトソフトウエアの発表情報から引用)
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 セキュリティベンダーの米サンベルトソフトウエアは2007年8月30日(米国時間)、動画投稿サイト「YouTube」に掲載した広告を使って、スパイウエアをインストールさせようとする手口が確認されたことを、同社の公式ブログで明らかにした。その広告から誘導されたサイトで提供されるプログラム(スパイウエア)をインストールすると、広告などが勝手に表示されるようになる。

 同社によれば、YouTubeの広告スペースに表示されるのは、“衝撃映像”の1コマと思われる静止画像。画像には、道路にうつ伏せになっている男性と、その男性に迫っているバスが写っていて、「SEE WHAT HAPPENS NEXT!NOT FOR THE SQUEAMISH.(次の瞬間を見てください!なお、気の弱い方はご遠慮ください)」といったあおり文句が書かれている(図)。

 続きを見ようとしてこの画像をクリックすると、この広告を掲載したと思われる企業のWebサイトに誘導される。誘導されたサイト上にも先ほどと同じ画像が置かれている。そして、その続きを再生しようとすると、再生用のプログラムをインストールするよう促される。このプログラムが、スパイウエアの一種だと考えられる。正確には、アドウエアに分類されるプログラム。インストールされると、広告などをパソコンの画面上に勝手に表示する。

 この記事(ブログ)を執筆したサンベルトソフトウエアのスタッフは、「これは、ユーザーの誤解を狙った手法だろうか、それとも、単に素晴らしいマーケティングの手法だろうか。みなさんはどう思う?」と結んでいる。