PHP言語関連製品/サービスを手がけるアシアルは,WebページなどのHTMLコンテンツをPDF文書に変換するアプライアンス・サーバー「HTML2PDF.BIZアプライアンスサーバー」を,8月31日に出荷した。イントラネットの文書管理用途などに適する。価格は,72万5000円から。
HTML2PDF.BIZアプライアンスサーバーは,HTML文書や,URLで表現できる任意のWebページなどをPDF文書に変換する装置である。アーカイブ化や帳票印刷といった文書管理の需要に適する。アシアルが2007年2月からオンラインで提供しているHTML-PDF変換サービス「HTML2PDF.BIZ」のソフトウエアを,PCサーバーと組み合わせてアプライアンス化した製品だ。PCサーバーには,米Hewlett-Packardのエントリ機種を用い,OSはLinuxディストリビューション4種類の中から選ぶ。
今回のアプライアンス版の追加により,HTML2PDF.BIZの提供形態は全3種類になった。それぞれの機能の違いは以下の通りである。
(1)インターネット上で無償で利用可能なコミュニティ版は,コミュニティ版のWebサイトに用意されたテキスト入力領域にWebページのURLを入力すると,そのページがPDF化されてダウンロードできるというサービス。変換対象のWebページURLを,コミュニティ版に対するGETメソッドのHTTPリクエストのURL文字列として渡すことができる(WebサービスAPI)。コミュニティ版の機能制限として,生成されたPDFにはHTML2PDF.BIZのロゴが入るほか,URLでアクセス可能なWebページでなければPDF化できない。
(2)一方,インターネット上で提供する有償サービスであるASP(Application Service Provider)版は,WebページのPDF化に加え,専用の管理画面の提供により,PDF化の対象となるHTML文書をアップロードして変換できる。これにより,社内文書のPDF化も可能だ。また,生成するPDF文書にHTML2PDF.BIZのロゴは入らない。
(3)今回出荷するアプライアンス版は,コミュニティ版同様にGETメソッドによるWebサービスAPIに機能を限定した「デベロップメントエディション」(73万5000円から)と,ASP版のようにHTML文書のアップロードが可能な「プロフェッショナルエディション」(84万円から)の2種類がある。プラットフォームとなるPCサーバー機(全3種類)の種類によって価格が変わる。
なお,GETメソッドによるWebサービスAPIの使い方は以下の通り。
http://html2pdf.biz/api?url=[PDF化するWebサイトのURL]&ret=[返却形式]返却方式 | 得られる出力 |
---|---|
PDF文書を返す | |
PNG | PNG画像を返す |
JSON | PDF文書とPNG画像の両方をJSON形式で返す |