フルハイビジョン撮影に対応した「DMX-HD1000」。千葉大学大学院工学研究科の勝浦哲夫教授、下村義弘准教授と共同研究し、動画撮影時の筋負担が小さい角度になるようグリップを設計した
フルハイビジョン撮影に対応した「DMX-HD1000」。千葉大学大学院工学研究科の勝浦哲夫教授、下村義弘准教授と共同研究し、動画撮影時の筋負担が小さい角度になるようグリップを設計した
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本体カラーはブラックのほか、シルバーも用意
本体カラーはブラックのほか、シルバーも用意
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 三洋電機は2007年8月30日、デジタルムービーカメラ「Xacti(ザクティ)」の新機種「DMX-HD1000」を発表した。Xactiシリーズの最上位機に当たり、フルハイビジョン(1920×1080ドット)の動画記録に対応している。本体カラーはブラックとシルバーの2色。発売日は2007年9月中旬で、予想実勢価格は約12万円の見込みだ。

 DMX-HD1000は新たに「プラチナΣエンジン」と呼ばれる映像処理エンジンを採用。同社が独自に開発したフルハイビジョン対応のH.264コーデックによって、従来は2チップで実行していた処理を1チップで実行する。同時に、電力消費量を抑え、標準バッテリーで約2時間の連続撮影を可能にした。記録媒体はSDメモリーカードで、4GBのメモリーカードを使用した場合で42分44秒、8GBのメモリーカードを使用した場合で1時間25分の動画を記録できる(最高画質時)。

 また、DMX-HD1000で撮影した動画や静止画を保存、再生するための機能として「Xactiライブラリ」を新搭載。付属のドッキングステーションにDMX-HD1000を設置し、外付けハードディスクドライブと接続することで、DMX-HD1000内の動画や静止画データをハードディスクに保存できる。ドッキングステーションをテレビに接続してテレビ画面で動画や静止画を再生することも可能だ。

 DMX-HD1000の有効画素数は静止画で約400万画素、動画で約356万画素。静止画の記録画素数は最大3264×2448ドットとなる。光学ズームは10倍、液晶サイズは2.7型。静止画撮影機能として、電子式の手ぶれ補正、12人分の顔を検出できる顔検出、ISO3200までの高感度撮影、毎秒7コマの高速連写を備えた。本体サイズは幅90×奥行き54.5×高さ112.6mm、重さは約311g(バッテリー、SDメモリーカードを含む)。