JIECは8月30日、システムのログ情報を長期保管するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型サービス「Log Shelter」の提供を08年4月に開始すると発表した。

 東京エレクトロン デバイスが販売するログ統合管理ソフトウエア「SenSage Enterprise Security Analytics」(米センセイジ製)を使ってサービスする。SenSageは、「ログ・データの圧縮率が高く、圧縮したデータのまま検索できるのが特徴」(JIECの服部峰生取締役兼常務執行役員管理本部長)という。OSやネットワーク機器などのログから、独自アプリケーションのログまで保管が可能だ。

 料金は初期費用が65万円からで、月額利用料が15万円から。SenSageを使って一からシステムを構築する場合、5000万円程度かかるのに対して、SaaSサービスを使えば安価にログの保管を始められるという。08年1月には試験サービスを開始し、5社程度の利用を見込む。

 日本版SOX法に対応した定形レポートを出力できる。顧客の主なターゲットは中堅以下の上場企業、または上場を予定する企業。これまでJIECは、航空会社や旅行会社など大企業が顧客の中心だったが、今回のSaaSサービスの提供を機会に、中堅企業にも顧客を広げていきたい考えである。

 初年度の目標は30ユーザーで1億円。3年目で120社を見込み、累計で10億円の売り上げを見込む。

■変更履歴
本記事の公開時に、SenSage Enterprise Security Analyticsの販売元を「東京エレクトロン」としていましたが、正しくは「東京エレクトロン デバイス」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/8/31 11:20]
第1段落でJIECの枕詞を「日本IBMとCSKホールディングスの合弁会社である」としていましたが、削除しました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/04/10 19:40]