コピーすると自動的にファイルを暗号化するUSBメモリー
コピーすると自動的にファイルを暗号化するUSBメモリー
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 バッファローは2007年8月29日、セキュリティを強化したUSBメモリー「RUF2-HSC」シリーズに、容量4GBのモデルを追加すると発表した。書き込んだファイルをすべて自動的に暗号化し、読み出しの際には必ずパスワードを要求することでセキュリティ機能を強化しているのが特徴である。従来は2GBモデルまでしか用意していなかった。4GBモデルは8月末までに出荷される予定で、実勢価格は3万2800円前後の見通し。

 バッファローは、セキュリティを強化したUSBメモリーとして2シリーズを発売しており、RUF2-HSCは上位機種に当たる。下位機種の「RUF2-SC」シリーズの場合、USBメモリー内の専用フォルダーにコピーしないと暗号化を実行しない仕組み。これに対し、RUF2-SCは暗号化専用チップを搭載しており、すべてのファイルを強制的に暗号化する。このため、暗号化し忘れたファイルが漏えいするトラブルを防げる。なお、暗号化に対応した多くのUSBメモリーでは、暗号化用のソフトをパソコンにインストールする必要があるが、バッファローの2シリーズではそれが不要。このため、Windowsのadministrator(管理者)権限がないユーザーでも暗号化の機能を利用できる利点がある。

 現在同社が発売する4GBモデルのUSBメモリーは、セキュリティ機能のないモデルであれば、7500円前後で購入できる(「RUF2-EL」シリーズの場合)。セキュリティ機能付きの下位機種であるRUF2-SCシリーズでも4GBモデルは2万2000円前後であり、新製品はかなり割高。ただ、USBメモリー経由での情報漏えいを防ぎたい企業や自治体にとっては、導入を検討する価値はある。