エム・ピー・テクノロジーズは,データベース・サーバーへのアクセスを監視することで内部統制に役立てるアプライアンス機器「Resalio Crux(Chakraアプライアンスサーバ)」の新版を,8月29日に販売開始した。韓国のWare Valleyが開発したデータベース監視ソフト「Chakra」をアプライアンス・サーバー化した機器である。価格は,Chakraのライセンス料金の定価と同一であり,監視対象を1データ・ソース1サーバー1CPUとした最小構成で300万円(税別)。

 Resalio Cruxは,データベース監視ソフトのChakraをPCサーバーに導入してアプライアンス・サーバー化したネットワーク機器である。ソフトウエアのChakraは,パケット・キャプチャ型のデータベース監視ソフトであり,ネットワーク上を流れるデータベース・アクセスを取得し,アクセス・ログとして記録に残す。監視する内容は,ユーザーIDやSQL文,応答時間や結果行数など。不正アクセスを検知すると,警告を出したり,セッションを閉じるようデータベース・サーバーにコマンドを発行するといった運用が可能である。監視可能なデータベース・サーバー・ソフトは,Oracle 7.3.4以降,DB2,SQL Server,Sybase Adaptive Server Enterprise,など。

 アプライアンス・サーバー機は,監視対象データベースの数に応じて,以下の3種類を用意した。いずれも高さ2UのPCサーバーであり,機種ごとの違いは,Chakraのライセンス料金,ログ保存用のディスク容量,ネットワーク・インタフェースの数,などである。価格はそれぞれ,(1)1CPU,1インスタンスを扱える「Starter」が300万円,(2)4CPU,2インスタンスを扱える「Standard」が500万円,(3)8CPU,4インスタンスを扱える「Enterprise」が800万円。

 従来版と新版の主な違いは,価格である。従来版のエントリ機種は,Chakraのライセンス料金である300万円(税別)にハードウエア代金を足して498万円(税別)という定価だった。これに対し,新版では,Chakraのライセンス料金と同一である300万円(税別)という定価で,Chakraのライセンスとハードウエアの両方を提供する。従来版とはハードウエアの構成を変更しているが,ハードウエアの性能は従来版と新版とでほぼ同じであるという。