米Symantecが米国時間8月28日,セキュリティ・ソフトウエア・スイートの新版「Norton Internet Security 2008」とウイルス対策ソフトウエア「Norton AntiVirus 2008」の提供を開始した。新版では,新しいオンライン攻撃への対策を強化したほか,性能や技術サポートなどの向上を図っている。

 両製品は,新しいウイルスやスパイウエアを検出する定義が作成される前に,振る舞いを分析することで悪意のあるコードを検出する技術「SONAR」を備えるほか,「Internet Explorer(IE)」のぜい弱性を突いて仕掛けられる既知のまたは新しい脅威からユーザーを保護する「Browser Defender」などを提供する。また,操作画面上から電子メールやチャットを通じて無料でサポートを受けられるようになった。

 Norton Internet Security 2008は,オンライン・ショップやオンライン・バンキングを利用したりネットサーフィンをする際に,ユーザーの個人情報を保護する機能「Norton Identity Safe」を提供する。パスワードやそのほかの機密データを格納および暗号化し,ユーザーのリクエストで自動的に情報を入力することで時間を節約するだけでなく,キー・ロガーなどによる情報漏洩を回避できるという。また,Norton Internet Security 2007と比べて,ユーザー・インタフェースのレスポンスが速くなり,クイック・スキャンも早く完了するようになった。

 ネットワーク監視機能では,接続されたデバイスのマップを作成し,Norton Internet Security 2008またはNorton AntiVirus 2008がインストールされたコンピュータのすべてのセキュリティ状態を監視する。Norton Internet Security 2008では,無線ネットワークのセキュリティ状況をチェックし,安全ではない無線ネットワークに接続を試みた場合に警告を出したり,ネットワーク・セキュリティ設定の管理に関して専門的なアドバイスを提供する。

 Norton AntiVirus 2008とNorton Internet Security 2008は,Windows XP/Vistaに対応。Symantecのオンラインストアまたは小売店などで入手可能できる。価格はNorton AntiVirus 2008が1年間の更新サービス付きで39.99ドル。Small Officeパックは,5ユーザー向けが89.99ドル,10ユーザー向けが149.99ドル。Norton Internet Security 2008のパソコン3台向けライセンスは1年間の更新サービス付きで69.99ドル。Small Officeパックは,5ユーザー向けが109.99ドル,10ユーザー向けが199.99ドルとなっている。

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