三菱インフォメーションテクノロジーは8月28日,クライアントPCの操作ログを分析するツール「LogAuditor for CWAT International」を発表した。同製品は,クライアント管理ツール「CWAT」を使ってクライアントPCから収集した操作ログを収集し,分析するツールを機能強化したもの。9月3日に販売を開始する。

 強化点の一つは,クライアントPCのOSが中国版など日本語版以外の場合でも,ログを分析できるようにしたこと。三菱インフォメーションテクノロジーの奥村千枝男氏(第一事業本部 データセントリック推進部長)は,「以前は,中国語などが混じったログを収集すると文字化けを起こして分析できなかった。そのため,日本企業の中国法人などで使いづらい状況だった」と強化の理由を説明する。

 もう一つの強化点が分析用のテンプレートを標準で搭載したこと。分析用テンプレートは「USBメモリーやCD-ROMといった媒体別の書き出し回数ランキング」など,11種類ある。これらのテンプレートは従来,オプション製品として提供していた。

 LogAuditor for CWAT Internationalの価格は,1サーバーの場合5万ドルから。利用するCPU数やクライアント数は価格に影響しない。CWATは別途購入する必要がある。

(須山 絵里子=日経SYSTEMS)