国際航空運送協会(IATA)はスイス現地時間の8月27日,航空券の全面電子化を前に,航空券用紙の最終発注を行ったと発表した。2008年6月1日よりIATA Billing and Settlement Plan(BSP)を通じて発行する航空券はすべて電子チケットとなる。

 今回IATAが発注したのは約1650万券分で,世界162市場の6万にのぼるIATA認定旅行代理店が2008年5月末までに発行に使用する。

 IATA事務総長兼CEOのGiovanni Bisignani氏によると,電子チケット導入率は2004年6月の16%から現在では84%まで拡大しているという。

 「電子チケットは紙のチケットと比べ,1航空券当たり9ドルのコスト削減が可能で,業界にとって年間最大30億ドルの節約につながる。また,年間5万本の樹木に相当する紙を使用せずに済む」(同氏)。

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