KDDIと沖縄セルラー電話は8月27日,「CDMA 1X」の料金プランを11月12日から「CDMA 1X WIN」の料金プランに統一すると発表した。料金プランをシンプルにするのが狙い。CDMA 1Xは地域で料金プランが異なるなど,これまでユーザーに分かりにくい料金体系となっていた。

 11月12日以降の統一料金プランは現行のCDMA 1X WINと基本的に同じ。プランSSが月額3780円,プランSが4935円,プランMが6930円,プランLが9975円,プランLLが1万5750円である。2年単位の継続契約を前提とした「誰でも割」を契約した場合は利用年数に関係なく基本料が半額になる(「デイタイムS」と「ワイドサポート」を除く)。「年割」や「年割+家族割(法人割)」の割引き率も現行のCDMA 1X WINと同じだ。

 CDMA 1Xの料金プランは11月11日で新たな申し込み(新規/プラン変更)の受け付けを終了する。ただし,中学生以下やシニア(満60歳以上)向けに基本料を月額1575円に割り引く「ワイドサポート」の適用対象となる「サポートプラン」は今後も継続して提供する。

 なお,CDMA 1Xの既存ユーザーは料金プラン統一後も,現行の料金プランがそのまま適用される。統一後の料金プランに変更したい場合は別途申し込みが必要。

 KDDIは今回の料金プラン統一で「現状と同等または安くなるユーザーが多いはず」としているが,CDMA 1Xと同WINでは契約プランによって基本料や無料通話分が異なるので一概に判断できない。

 CDMA 1X(関東・中部)の料金プランを例に挙げると,「コミコミOneライト」が月額3654円(無料通話分は630円,通話料は10秒10.5円),「コミコミOneエコノミー」が4179円(同2100円,同15秒10.5円)である。誰でも割を適用すると,それぞれ1795円,2189円になる。これに対してCDMA 1X WINの「プランSS」は月額3780円(同1050円,30秒21円)で,誰でも割の適用後は1890円である。

 誰でも割適用時のコミコミOneライトとSSプランを比べると,SSプランは基本料が105円高いが,無料通話分が420円多い。同様にコミコミOneエコノミーとSSプランを比べると,コミコミOneエコノミーは基本料が299円高いが,無料通話分が1050円多いといった具合である。

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