米国の17歳の少年が,米Appleの携帯電話「iPhone」を“アンロック”する方法を見つけた。複数の米メディア(NYTimes.comSFGate.com)が米国時間8月25日に報じたもので,少年はその方法を自身のブログで公開しているという。

 iPhoneは6月29日に米国で発売を開始し(関連記事),独占提携している米AT&Tのネットワークでのみ利用可能だ。しかし,両メディアの報道によると,ニュージャージー州に住むGeorge Hotz少年はiPhoneを改造して他社ネットワークでも利用できるようにした。8月23日より,自身のブログ「Finding JTAG on the iPhone」でアンロックするための「10のステップ」を詳細に掲載している。

 NYTimes.comによれば,Hotz氏は500時間かけて2台のiPhoneをアンロックし,そのうち1台を米T-Mobile USAのネットワークで使用し,もう1台はオークション・サイト「eBay」に出品した。未改造なら499ドルのiPhoneだが,24日の遅い時間には,入札価格が数千ドルに達したという。

 Hotz氏のほか,「iPhoneSimFree」を名乗るグループも,自社ホームページ上でiPhoneのアンロックに成功したと公表している。Hotz氏はハードウエアの改造にはんだを使用したが,iPhoneSimFreeはハードウエアには手を加えず,ソフトウエアを変更する方法を用いるという。

[NYTimes.comに掲載の記事]
[SFGate.comに掲載の記事]