「RTFスパム」の内容(エフセキュアの発表資料から引用)
「RTFスパム」の内容(エフセキュアの発表資料から引用)
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 セキュリティベンダーであるフィンランドのエフセキュアは2007年8月26日(現地時間)、新たなタイプの迷惑メール(スパム)を確認したことを明らかにした。リッチテキスト形式(RTF)ファイルを添付した「RTFスパム」である。

 宣伝文句などをメールの本文には書かず、添付ファイルに記載する迷惑メールが増えている。メール本文から迷惑メールかどうかを判断する迷惑メールフィルター(迷惑メール対策ソフト)を回避するためである。

 例えば2006年以降、伝えたい内容をGIFやJPEG画像ファイルにして添付する「画像スパム」が激増。米シマンテックによれば、ピーク時の2007年1月には、迷惑メールの過半数が画像スパムだったという。

 2007年6月には、広告などをPDFファイルにして添付した「PDFスパム」が出現。2007年7月にはExcelファイル(拡張子がxls)を添付した「Excelスパム(XLSスパム)」が確認されている。

 そして今回確認されたのは、RTFファイルを添付した「RTFスパム」。添付ファイルの内容は、ある薬を宣伝するもの。宣伝文句や販売サイトへのリンクが書かれている。エフセキュアによれば、同社が2007年8月初めに確認したExcelスパムと非常によく似ているという。