台湾のVIA Technologiesが現地時間8月23日,低消費電力x86プロセサ製品系列「VIA Eden ultra low voltage(ULV)」の新製品である動作周波数500MHz版を発表した。最大消費電力は1Wで,冷却ファンなしの利用が可能。

 500MHz版VIA Eden ULVの熱設計消費電力(TDP)は1W,アイドル時の消費電力は0.1W。製造プロセス・ルールは90nmで,21mm角のNanoBGA2パッケージに封止した。システム・バス(FSB)のクロック周波数は400MHz,パイプライン数は16段,レベル2キャッシュ・メモリーの容量は128Kバイト。セキュリティ機能なども搭載する。

 冷却ファンを必要としないため,小型かつ軽量なシステムを実現できるという。VIAでは「発熱が非常に少なく,極めて静かで,信頼性の高い用途に向けて設計した」とする。最大消費電力3.5Wのメディア・プロセサ「VIA CX700/M」と組み合わせると,10W未満でマルチメディアや通信,ストレージといった機能を提供できる(関連記事)。

 これまでVIAは,VIA Eden ULV製品系列として動作周波数1.0GHz/消費電力3.5Wのモデルと,1.5GHz/7.5Wのモデルを提供していた。

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