ライブドアホールディングスは8月24日、子会社で中小企業向けに業務ソフト「弥生」シリーズを開発・販売している弥生を、投資ファンドのMBKパードナーズに売却すると発表した。売却価格は710億円で、発行済み株式200株すべてを譲渡する。MBKパードナーズは日本、韓国、中国を拠点に活動する投資ファンドだ。

 弥生を売却する狙いについて、ライブドアホールディングスは「自社で弥生を保有し続けた場合に想定できる利益と、MBKパードナーズが提示した買収価格を比較し、売却するほうが妥当だと判断した」(ライブドアホールディングス広報)。弥生の買収には100社以上が手を挙げたという。弥生は2006年9月期に過去最高益となる37億4000万円を達成しており、業績は好調だった。

 ライブドアホールディングスはコア事業と位置づけているネット関連事業以外のスリム化を進めている。今回の弥生以外にも、今年2月には子会社であるターボリナックスを売却する意思を表明している。今後も、ネット関連以外の子会社売却が続く可能性がある。