ルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズは2007年8月21日,16日に発生した通信障害について同社のブログで「Windows Updateは一つのトリガーであって根本原因ではない」というコメントを発表した。前日に投稿したブログによって「Windows UpdateがSkypeのシステム・ダウンの原因という誤解が生じた」として,新たな記事をアップしたのだという。

 この投稿では「すべての責任はSkypeにあるのであって,米マイクロソフトには全く責任はない」と明言。障害に当たってマイクロソフトは非常に親切に助けてくれたという。

 障害はWindows Updateによってユーザー情報を分散して管理する「スーパーノード」が同時に再起動。各クライアントからのログオン要求が集中し,P2Pネットワークが不安定になったと説明している。「本来であれば,こうしたケースでもP2Pネットワークを自動復旧するメカニズムを持っているが,Skypeにこれまで見つかっていなかったアルゴリズムのバグがあり,うまくネットワークを復旧できなかった」という。現在はこうした問題はすべて解決しているとしている。

 なお,一部で海外のブログで憶測が上がっていたDoS(サービス不能)攻撃の可能性については「なかった」と否定している。

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