IP電話サービスの「スカイプ」が障害を起こした問題について、発端とされたマイクロソフトが8月20日、経緯を同社のブログで説明した。スカイプ・テクノロジーズはマイクロソフトが「Windows Update」を配布した結果、世界中のユーザーのパソコンが再起動。PtoPネットワークのリソースが切迫し、スカイプのバグが顕在化したとしている。

 マイクロソフトはスカイプ側から支援の依頼を受け、Windows/Microsoft Updateの調査をしたという。その結果、2つのことが分かったという。

 1つは、あくまでもスカイプのソフトウエア側の問題であって、Windows/Microsoft Update自体にバグなどの問題がないこと。2つめが、ソフトウエアのサイズや配布のスピードなど、Windows/Microsoft Updateの提供方法について普段と異なる点がないこと。

 マイクロソフトにとってはユーザーが「Windows/Microsoft Updateが原因」ととらえる事を打ち消したいところ。ブログではWindows/Microsoft Updateの配布プロセスについては、「常に監視しており、問題が起きたらサポート部門が対応する体制を採っている」と締めくくっている。