オープンソースの侵入検知システム「Snort」を手がける米Sourcefireは,オープンソースのウイルス対策プロジェクト「ClamAV」を買収したことを米国時間8月17日に発表した。Sourcefireにとっては,2007年3月の新規株式公開以来,初めての買収となる。

 ClamAVの最新マルウエア情報は,1日当たり100万近いユニークIPアドレスからダウンロードが行われているという。Sourcefire設立者兼CTOのMartin Roesch氏は,「今回の買収で当社は,広範に採用されている2つのオープンソース・プロジェクトであるSnortとClamAVを統合することが可能となる。当社の製品提供範囲を拡大するだけでなく,興味深い新たな市場に当社の製品ファミリーを送り込むことができる」としている。

 SourcefireはClamAVのプロジェクト自体と関連商標,著作権を取得する。また,「ClamAV.org」のドメインとWebサイトおよびそのコンテンツ,「ClamAV Sourceforge」プロジェクト・ページを管理する権利も得る。ClamAVのチーム・メンバーはSourcefireが雇用し,引き続きClamAVプロジェクトの開発に専念する。

 この買収によりSourcefireは,2007年第3四半期に1株当たり9~12セントの特別費用を計上する予定。

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