スカイプ・テクノロジーズは8月20日、IP電話サービスの「スカイプ」で同月16日から2日間続いた大規模障害について調査結果をブログで発表した(関連記事)。原因はスカイプの根幹を支えるPtoPネットワークへの負荷増大だった。

 同社によると16日、世界中のスカイプ・ユーザーの多くのパソコンが再起動。スカイプのサーバーにログイン要求が短時間に集中し、スカイプのネットワークを維持するためのシステム・リソースが不足した。PCが再起動したのは、マイクロソフトが定期的なソフトウエア更新である「Windows Update」を配信したためという。

 スカイプはユーザーのPC同士が直接つながるPtoP通信でサービスを実現している。ユーザーのPCの中から、サーバーの役割を担う「スーパーノード」が選ばれて“親玉”となる。今回、このスーパーノードへのログイン要求が集中し、さらに音声や映像のPtoPのネットワークにも悪影響を及ぼしたとみられる。

■変更履歴
8月20日に公開した記事では、PC再起動の理由を「スカイプ側がソフトウエアを配信したため」としていましたが、その後スカイプ社が「Windows Update」が原因との情報を掲載しました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/08/21 14:30]