米Microsoftは,デジタル技術とアプリケーション・サービスを手掛ける米Activated Contentにオーディオ透かし技術をライセンス供与する。Microsoftが米国時間8月15日に発表したもの。Activated Contentは同ライセンス取得により,エンターテインメント,広告,テレフォニといった業界のオーディオ透かし分野における事業拡大を図る。

 Microsoftの研究部門が開発したオーディオ透かし技術は,複数のデジタル・オーディオ・ソフトウエア・ツールから成る。Activated Contentは,著作権保護機能がないデータをオーディオ・ファイルに挿入したり,オーディオ・ファイルから抽出したりして,ユーザーに付加サービスを提供することが可能となる。

 Microsoft知的資産ライセンシング・グループ担当ジェネラル・マネージャのLouis Carbonneau氏は,「Activated Contentとの提携にたいへん満足している。同社は我が社のオーディオ透かし技術を新たなアプリケーションへと広めてくれるだろう」と述べる。今回の提携は,Microsoftの開発技術をベースにした新興企業や地方企業に対するサポートの一環という。

 Activated Contentは,すでに社内開発したデジタル・オーディオ透かし関連の技術で特許を取得している。同社の技術は大手レコード会社やインディーズ・レーベル,レコーディング・スタジオやマスタリング・スタジオ,ケーブルTV局,オンライン・コンテンツ配信サービスなどで採用されているという。

 Activated ContentのCEOであるEric Silberstein氏は「Microsoftと協力することで,当社は革新的なソリューションを迅速に導入し,オーディオ透かし市場向けの新しいアプリケーションを作り出すことができる」と語った。

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