まつもとゆきひろ氏が理事長を務めるRubyの普及推進組織「Rubyアソシエーション」は技術者認定試験を開始する。2007年10月から東京と松江で筆記試験を行う。2008年2月にはインターネットで日本語版と英語版で,世界の技術者を対象にした試験を開始する。認定試験によりRubyの普及拡大などを図る。

 試験は伊藤忠テクノソリューションズ「CTC」に委託して行う。CTCは技術者向けにRubyの教育事業などを行っている。

 Rubyアソシエーションは「Rubyをエンタープライズ分野で安心して利用できる環境を整備する」ことを目的として2007年7月に設立された。具体的にはRuby公式サイトや日本Rubyの会のWebサイト,メーリング・リストのサーバー運用などのコミュニティ支援,イベント開催および支援,Rubyを用いたシステムインテグレーション事業の支援,Rubyグッズの販売,広報などを行う(関連記事)。今回の認定資格により,企業が一定水準以上のRuby開発者を容易に集められるようにすることなどで,Rubyの一層の普及拡大を図る。

 認定試験は初級から上級までの複数のレベルを設定する。エントリーレベルの認定資格の名称は「Rubyプログラマー認定」などを検討している。