マイクロソフトは2007年8月10日、8月15日に公開予定のセキュリティ情報とセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)の概要を発表した。ウイルスなどを勝手に実行される恐れがある危険なぜい弱性が複数含まれる。公開日がお盆期間中なので、企業や組織においては、休み明けにはできるだけ早急に修正パッチを適用するようにしたい。

 8月15日に公開予定のセキュリティ情報は9件。そのうち6件については、最大深刻度(危険度)は最悪の「緊急」に設定されている。6件の内訳は、Internet Explorer(IE)に関するものが2件。Windows、Office、XMLコアサービス(MSXML)、Visual BasicおよびOffice for Macに関するものがそれぞれ1件。

 この6件については、「ぜい弱性の影響」として「リモートでコードが実行される」と記載されている。このため、これらを悪用されると、細工が施されたファイルやWebページなどを開くだけで、ウイルスなどの悪質なプログラムを実行されると考えられる。危険なぜい弱性なので、できるだけ早急に修正パッチを適用したい。

 残りの3件については、最大深刻度が上から2番目の「重要」に設定されている。WindowsやVirtual PCなどが影響を受ける。

 修正パッチは、Microsoft UpdateやWindows Update、Windows Server Update Services (WSUS)、Software Update Services(SUS)、ダウンロードセンターから入手可能。また、自動更新機能を有効にしていれば自動的に適用される。