米Sun Microsystemsが米国時間8月9日,Javaオープンソース・コミュニティOpenJDK向けのJava互換性テスト・キット用ライセンス「OpenJDK Community Technology Compatibility Kit(TCK)License」を発表した。直ちに提供を開始する。SunはWebサイトで同ライセンス(PDF形式)を公開している。

 OpenJDK Community TCK Licenseは,OpenJDK関係者による互換性テスト・キット「Java Compatibility Kit(JCK)」利用を可能とする新ライセンス。JCKは,デスクトップ用Javaプラットフォーム「Java Platform Standard Edition 6(Java SE)」との互換性を確認するためのテスト,ツール,ドキュメントで構成するTCKである。

 新ライセンスにより,OpenJDK内のプロジェクトにかかわる開発者は,ソフトウエアの互換性を確認できるようになる。互換性試験に合格したソフトウエアは,Sunの「Java Compatible」(Java互換)商標とロゴを使える。

 なおSunは,オープンソース・ライセンスGNU General Public License Version 2(GPLv2)完全準拠可能となる条件でJCKをライセンス提供する。

 米メディア(CNET News.com)によると,これまでJava互換性テスト・キットを利用できたのは,米IBMや米MotorolaなどJavaライセンスを取得した典型的な大企業か,Sunの奨励制度に参加している非営利組織だけだったという。

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