トレンドマイクロ は 8月9日 ,2007年中間期(2007年1月~6月)の決算を発表,北米の個人ユーザー向けソフトが好調で大幅増益となった。売上高は前年同期比 17.4 %増の 483 億 9000 万円,営業利益は同 11.5 %増の 162 億 3700 万円,当期純利益は同 32.4 %増の 114 億 6900 万円だった。

 国内市場では,個人ユーザー向けのセキュリティソフト「ウイルスバスター」のサポート更新料の価格改定を行ったことなどから売り上げが堅調に伸び,同市場の売上高は前年同期比10%増の177億7900万円となった。

 北米市場では,原油価格の高騰による個人消費の減少が懸念される中,個人ユーザー向けソフトの売り上げが増加し,法人ユーザー向けも堅調に推移。同市場の売上高は前年同期比33%増の120億9300万円となり,全世界で最も高い成長率を示した。

 欧州市場は全体的に低調だったが,ユーロ高による為替差益もあり,売上高は前年同期比15%増の118億3800万円となった。アジア・パシフィック市場では,特にオーストラリアの大企業ユーザー向けが好調だったほか,中国やマレーシアの法人ユーザー向けが順調に伸びたため,売上高は前年同期比16%増の51億4300万円となった。

 同社は通期の業績予想を発表していない。2007年第3四半期(2007年7月~9月)の業績予想については,売上高が前年同期比15.3%増の244億円,営業利益が同2.6%増の74億円,当期純利益が13.2%増の54億5000万円と予想している。