SCM(サプライチェーン・マネージメント)ソフト・ベンダーのアデクサ・ジャパンはこのほど、中小企業をターゲットに廉価版のSCMソフトの出荷を開始した。ユーザー数は最低5ユーザーからで、製品数や拠点数といった属性を3個までに限定すると、価格は10万米ドルを切るという。さらに、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型SCMソフトの提供も08年2月に開始する予定である。

 アデクサ・ジャパンは、半導体やLCDパネルのメーカー向けの導入で実績があり、日本でも「大手数社が導入している」(米アデクサのサイラス・ハダビCEO)という。日本での売上高はアデクサ全体の約25%を占める(2005年)。今後2年間で、パートナを増やすなどして、「日本の顧客数を2.4倍、売り上げを1.8倍に拡大したい」(ハダビCEO)考え。

 これまで日本では、需要予測ソフト(CDP)と需給調整ソフト(SCP)の販売が中心だったが、欧米では導入が進んでいる納期回答ソフト(ATP)なども拡販していく。日配品業界など他の業界のユーザーも開拓する。