ネットワーク管理ソフトを手がけるアドベントネットは,企業ネットワークのトラフィック分析ソフトの新版「AdventNet ManageEngine NetFlow Analyzer 6.0」を,2007年8月6日に販売開始した。分析データの取得方法として,Cisco NetFlow形式に加え,新たにsFlow(RFC3176)形式の情報を取得できるようにした。開発会社は米AdventNet。

 価格は,管理対象となる論理インタフェースの数に依存し,10インタフェースを管理可能な最小構成で13万6000円(税別),600インタフェースを管理可能な最大構成で265万1000円(税別)など。

 AdventNet ManageEngine NetFlow Analyzerは,ネットワーク帯域の利用状況を分析/レポートするソフト。個々のコンピュータごと,アプリケーションごとに,ネットワーク帯域の利用状況をグラフ表示する。レポートはWeb経由で参照する。

 米Cisco Systemsのネットワーク機器などが標準で備えるトラフィック分析の仕組みであるNetFlowを利用して情報を得る。ネットワーク機器のインタフェースがNetFlowエージェントであり,ManageEngine NetFlow AnalyzerはNetFlowのマネージャ(コレクタ)に相当する。

 新版では,NetFlowに加えて,NetFlowと同様の目的を持った,sFlowと呼ぶRFC3176で定義されているトラフィック分析の仕組みを用いて情報を取得できるようにした。各ベンダーのネットワーク機器のインタフェースなどにsFlowエージェントが実装されている。これにより,ManageEngine NetFlow Analyzerは,NetFlowのマネージャとsFlowのマネージャを兼ねるようになった。

 NetFlowもsFlowも,ペアとなるコンピュータ同士の通信情報を取得する。あるIPアドレスとIPアドレス間の通信パケット群について,使用アプリケーション(ポート番号)や転送データ容量といった,トラフィック分析に必要となる基礎情報を取得する。

 NetFlow Analyzer の稼働OSは,Windows XP Professional,Windows 2000 Server,Windows Server 2003,Red Hat Linux。