写真1 SUSE Linux Enterprise Desktop 10をプリインストールされたモデルが販売される「ThinkPad T60p」
写真1 SUSE Linux Enterprise Desktop 10をプリインストールされたモデルが販売される「ThinkPad T60p」
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 米Lenovo社と米Novell社は2007年8月6日(現地時間),LinuxをプリインストールしたノートPC「ThinkPad」を販売すると発表した(写真1)。Lenovo社が,ThinkPadにLinuxをプリインストールするのは初めて。プリインストールするLinuxディストリビューションには,Novell社の企業向けディストリビュ-ション「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」(以下,SUSE Linux)を採用する。製品のサポートは,ハードウエアからSUSE Linuxに関する部分までをLenovo社が行い,SUSE Linuxのアップデート・サービスについてはNovell社が行う。

 両社は2006年8月15日から「ThinkPad T60p」(以下,T60p)で,SUSE Linuxを利用するためのサポートを提供済み。しかし,SUSE Linuxをプリインストールした状態ではT60pを販売していなかった。そのため,ユーザーはLenovo社から空のハード・ディスクを搭載したT60pを購入し,Novell社から別途SUSE Linuxのライセンスを購入して,インストールする必要があった。SUSE Linuxを利用するためのドライバ類やユーティリティ・ソフトは,Lenovo社が提供していた。また,SUSE Linuxに関するサポートは,Novell社が担当していた。

 プリインストールされるThinkPadは,当初T60pのみ。T60p以外のモデルについては未定。米国での出荷は,2007年第4四半期の見込み。レノボ・ジャパンによると,日本が含まれるアジア地域では,2007年末になる予定。ただし,日本市場で投入するかどうかは決まっていないという。