英Vodafoneは現地時間8月8日,合弁事業の米Verizon Wirelessについて米Verizon Communications(Verizon)との合意の下に定めたプットオプション(一定の価格で売却する権利)を行使せず,Verizon Wirelessの持ち株(45%)を保持する意向を明らかにした。Vodafoneは,この持ち株を最大100億ドルでVerizon側に売却する権利を持つ。

 Vodafoneは,今回の決定について「Verizon Wirelessには大きな成長が期待でき,持ち株45%を保持することがVodafone株主の利益につながる」と説明している。しかし,米メディアの報道(CNET News.com)によると,Verizon Wirelessは米国の大手通信業者であるVerizonの支配下にあり,少なくとも2009年までは配当金が見込めないなど,同社の価値に不満を感じているVodafoneの株主もいるという。

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