中国Lenovo Group(聯想集団)は現地時間8月7日,欧州で個人向けパソコン事業を展開しているPackard Bellの買収に関して第三者と交渉を進めており,了解覚書(MOU:Memorandum of Understanding) に署名したと発表した。最終合意書の締結に向けて規制当局などとも交渉しているという。

 Packard BellはもともとNECの100%子会社で,オランダに本社を置いていた。NECは2006年に,旧e-Machinesの共同設立者であるJohn Hui氏に同社を売却している。

 米メディア(InfoWorld)によると,Lenovoが現在交渉を進めているのはPackard Bellの主要株主であるHui氏である。Lenovoの競合相手である台湾AcerもPackard Bellの買収に強い関心を寄せ,何カ月も前から買収交渉に臨んでいるとの噂が流れていた。しかし,Hui氏は「Packard Bellの売却に関してAcerとは何の合意にも達していない」と同メディアに回答したという。

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