ソフトバンク孫正義社長は8月8日,同社の2007年度第1四半期の連結決算(関連記事)の発表会の席上で「2.5GHz帯の認定申請に向け出資者を検討中」と発言。あらためてモバイルWiMAXへの取り組みについて意欲的な姿勢を見せた。

 総務省は,2.5GHz帯の認定申請の受け付けを9月10日に開始する予定(関連記事)。ソフトバンクは,以前からこの周波数の割り当てを狙ってモバイルWiMAXの実証実験などを行ってきた。

 2.5GHz帯の開設方針では,携帯電話事業者が直接申請することはできない。また,携帯電話事業者が3分の1以上出資する企業も申請できない。そのためソフトバンクは,イー・アクセスと事業化の共同検討を実施している(関連記事)。ただし「連携はしているが,正式に契約したわけではない」(孫社長)という。

 仮にイー・アクセスと2.5GHz帯に共同申請することになっても,出資比率を3分の1未満にしなければならず,残りの分の出資者を募らなくてはならない。その出資者を「呼びかけている」(孫社長)段階だという。また孫社長は,「イー・アクセスと組むかどうかにかかわらず,ソフトバンクとしては2.5GHz帯への認定申請を行う予定」と2.5GHz帯の獲得に強い意欲を見せた。