アルミフレーム用いた新デザインの「iMac」
アルミフレーム用いた新デザインの「iMac」
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付属する新型キーボードがiMac同様、薄型になった
付属する新型キーボードがiMac同様、薄型になった
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Excelと互換性のある表計算ソフト「Numbers」が新登場
Excelと互換性のある表計算ソフト「Numbers」が新登場
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 アップルは2007年8月8日、一体型デスクトップパソコン「iMac」シリーズを一新した。きょう体のデザインを一新したのは2004年8月以来3年ぶり。

 最大の特徴はその外観で、アルミニウムを一体成形したフレームを用い、表面にガラスをはめ込む斬新なスタイルを採用した。きょう体のネジが下部に隠された1本しかないのも珍しい。従来iMacのきょう体はポリカーボネイト製だったが、新型では背面のみ黒色のポリカーボネイトを採用する。ラインアップは3機種。20型の横長光沢液晶ディスプレイを採用したモデルが2機種、24型のモデルが1機種。3機種ともCPUは「Core 2 Duo」を搭載する。価格は15万9800円からで、同日出荷を開始した。

 iMacには、同時発表した新型の「Apple Keyboard」が付属する。iMac同様にアルミニウムをフレームに用いたキーボードで、薄型なのが特徴だ。単品でも購入できる(6400円)。8月末には、Bluetooth対応のワイヤレス版キーボード「Apple Wireless Keyboard」(1万200円)も出荷する予定。

 加えてアップルは、純正アプリケーション群の新バージョンも発表した。写真管理ソフトや動画編集ソフトなど5つのソフトを同こんした「iLife '08」と、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトを同こんした「iWork '08」で、ともに同日出荷を開始した。iLife '08では、写真管理ソフト「iPhoto」と動画編集ソフト「iMovie」の機能を大幅に強化した。目玉はアップルの有料オンラインサービス「.Mac(ドットマック)」との連係を可能にしたこと。両ソフトで管理している写真や動画を.Macへアップロードし、インターネット上に手軽に公開できるようにした。

 iPhotoとiMovieの強化に合わせ、.Macも「ウェブギャラリー」と呼ぶ機能を追加している。Ajax技術を応用することで、Webブラウザー上にiPhotoに近いグラフィカルなインタフェースを再現し、アップロードした写真や動画を閲覧できるようにした。なおiMovieで作成した動画は、動画共有サービス「YouTube」にアップロードすることも新バージョンから可能になった。iLife '08は新型iMacに付属する。

 iWork '08は、表計算ソフト「Numbers」の追加がポイント。従来のワープロソフト「Pages」、プレゼンテーションソフト「Keynote」と合わせ、iWorkは3種類のソフトを含む製品になった。Numbersはマイクロソフトの「Excel」と互換性があり、Excelで作成したファイルを読み込んだり、逆にExcelのファイル形式で書き出すことが可能だ。