Webサーバーソフトのシェアの推移(1995年8月から2007年8月。英ネットクラフトの発表資料から引用)
Webサーバーソフトのシェアの推移(1995年8月から2007年8月。英ネットクラフトの発表資料から引用)
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 英ネットクラフトは2007年8月6日、インターネットで利用されているWebサーバーソフトのシェアを調査し公表した。それによると、トップは「Apache」で48.4%、次いで、米マイクロソフトのWebサーバーソフト(主にIIS)が34.2%。最近はApacheのシェアが減少している一方で、IISがシェアを伸ばしているため、近いうちにIISが抜く可能性があるとしている。

 ネットクラフトはWebサーバーの利用状況などを調査したり、フィッシング対策ツールなどを提供しているインターネットサービス企業で、Webサーバーソフトのシェアを毎月調査して公表している。今回の発表は2007年8月の調査結果で、調査対象は1億2796万1479のWebサイト。それらにアクセスし、サイトが返す情報などを基に、稼働しているWebサーバーソフトの種類を特定した。

 それによると、トップはオープンソースのApache。同社の調査では、Apacheは1996年5月以降トップをキープ。2005年11月にはシェアが7割を超えた。だが、同月をピークに減少し、2007年8月も前月から1.7ポイントだけシェアを減らした。

 一方、マイクロソフトのWebサーバーソフトは順調にシェアを伸ばしている。2007年8月は、前月から1.4ポイント増の34.2%。2005年11月時点では、Apacheとの差は50ポイント以上あったが、現在では14ポイント程度。この傾向が続けば、Apacheが首位の座を明け渡す可能性が高い。

 なお、ネットクラフトの調査で「マイクロソフトのWebサーバーソフト」としているのはIISとPWSだが、ほとんどはIISだと考えられる。