「インドのタミルナードゥ州の学校でLinuxへの移行が進められている」。米Novellは米国時間8月7日,同州がインドのElectronics Corp. of Tamil Nadu (ELCOT)を通じてNovellの「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」および「SUSE Linux Enterprise Desktop(SLED)」を導入したと発表した。デスクトップ・パソコン3万台,サーバー1880台に実装する。

 ELCOTのマネージング・ディレクタであるC. Umashankar氏は,「学校でのLinux移行によって,一般的なハードウエアで約25%,ハイエンド・サーバーで約80%のコスト削減を期待する。また,インド内外の企業でLinuxが普及しつつあるため,オープンソース・ソフトウエアの使用経験を積んだ生徒は,将来の就職に有利になるだろう」と述べる。

 ELCOTは1977年以来,人口7000万人を超えるタミルナードゥ州の様々な政府機関にハードウエアおよびソフトウエアを調達してきた。Novellによると, ELCOTは自社のITインフラを米Microsoftの「Windows」からSLESとSLEDに移行し,使い勝手,コスト効率,安全性を認識。学校の教員などと協力してLinux導入計画を進めていた。

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