図1●iPhoto '08の画面
図1●iPhoto '08の画面
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図2●iMovie '08の画面
図2●iMovie '08の画面
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 米Appleは米国時間8月7日に,強化したオンライン・サービス「.Mac」について明らかにした。データ保存容量を拡大したほか,同時に発表したデジタル・コンテンツ向けアプリケーション・スイートの最新版「iLife '08」との密な連携を実現した。

 新たに追加した写真およびムービー共有機能「.Mac Web Gallery」では,iLife '08のデジタル写真編集ソフトウエア「iPhoto '08」(図1)から直接写真をWeb上にアップロードし,オンライン・アルバムを公開できる。オンライン・アルバムの閲覧者は,16×20インチ・サイズにプリント可能な高画質写真をダウンロードすることが可能。閲覧者を制限したり,閲覧者からの写真投稿を受け付けたりすることもできる。

 同社の携帯電話「iPhone」に対応し,iPhoneからオンライン・アルバムを閲覧したり,.Mac Web Galleryに写真をアップロードすることが可能。全ライブラリから特定イベントの画像のみを自動分類して表示するなど,パソコン上のiPhoto '08と同様の操作性を備える。

 また,iLife '08のビデオ編集ソフトウエア「iMovie '08」(図2)から簡単にムービーをアップロードし,様々なサイズで公開できるようにした。最大サイズでは「DVD以上の画質を再現する」(Apple)。ダウンロードを許可したムービーは,他のユーザーがパソコンやiPhoneをはじめ,携帯型デジタル・コンテンツ・プレーヤー「iPod」,セットトップボックス「Apple TV」上にダウンロードして再生できる。

 データ保存容量は,個人向けが従来の1Gバイトから10Gバイトへ,ファミリー・パック向けが従来の2Gバイトから20Gバイトへと,10倍に拡大した。米国での年間利用料は,個人メンバーが99.95ドル,ファミリー・パックが179.95ドル。個人メンバーは年間49.95ドル追加するとデータ保存容量を20Gバイトに拡張可能。

 iLife '08は,同日より新しい「Macintosh」パソコンすべてに搭載される。単体での販売価格は79ドル。iPhoto '08,iMovie '08のほか「iDVD '08」「iWeb '08」「GarageBand '08」が含まれる。中でもiMovie '08は「全面的に強化を図った」(Apple)という。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]