総務省は2007年8月7日,2.5GHz帯の周波数を使う新しい無線ブロードバンド(高速大容量)システム用基地局の開設計画の申請を,9月10日から10月12日まで受け付けると発表した。同省は今回の周波数の割り当て方針を7月11日に決定し,全国で移動通信サービスを提供する事業者2社に対してそれぞれ30MHz幅を割り当て,全国各地でFWA(固定無線アクセス)サービスなどを提供する事業者に対して10MHz幅を割り当てることにした。今回申請を受け付けるのは,前者の全国サービス用周波数に関する申請である。ただし,既に第3世代移動通信(3G)サービスを提供している事業者については,申請する事業者に対して3分の1以下の比率で出資することしか認めないという制限が設けられている。

 今回の周波数については,KDDIやNTTドコモ,アッカ・ワイヤレスのほか,ソフトバンクモバイルとイー・アクセスの連合体がそれぞれ,「IEEE802.16e」規格(通称:モバイルWiMAX)を採用しての取得を目指している。またウィルコムは,次世代PHS方式による取得を目指している。