総務省は8月7日,2.5GHz帯の周波数を使う無線ブロードバンド・システムの認定申請を9月10日から開始すると発表した。10月12日まで申請を受け付け,年内を目途に事業者を決定する見込みだ。

 2.5GHz帯には,全国で使える「移動通信用バンド」と,市町村など行政区域単位で割り当てる「固定系地域バンド」の2種類がある。今回は移動通信用バンドだけが対象となり,最大2社にそれぞれ30MHz幅の周波数を割り当てる。

 3社以上の申請があった場合は比較審査のうえ事業者を絞る。審査基準は,7月に公開した開設方針案に示したものを適用する(開設指針案の発表資料)。具体的には,広い地域で早期に基地局を配置する計画の保有や高い技術力,財務基盤の充実などが条件となっている。比較審査については,電波監理審議会の答申を受けて事業者を決定する。

 固定系地域バンドは,「移動通信用バンドの事業者とシステムを決めた後,別の方法で事業者を決めていく」(総務省)としている。

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