米MicrosoftとフィンランドのNokiaはそれぞれ現地時間8月6日に,携帯電話向けデジタル著作権管理(DRM)の使用に関する関係拡大を発表した。Nokiaは自社モバイル・プラットフォーム「Nokia S60」および「Series 40」にMicrosoftの新たなDRM技術「PlayReady」を組み込む。

 PlayReadyがサポートするコンテンツは,Windows Media Audio(WMA),AAC/AAC+/HE-AAC,Windows Media Video(WMV),H.264といったフォーマットの音楽,ビデオ,ゲーム,着信音,画像など。「ユーザーはこれらデジタル・コンテンツを複数のデバイス間で移動して楽しめるようになる。一方サービス・プロバイダは,サブスクリプション,レンタル,ペイ・パー・ビューなど各種ビジネスモデルの迅速な導入が可能になる」(Microsoft)。

 NokiaのMultimedia Experiences部門上級バイス・プレジデントのIlkka Raiskinen氏は,「PlayReady対応を拡大することにより,サービス・プロバイダが幅広いコンテンツとともに,モバイル・デバイスやパソコン,オンライン・サービスにわたる魅力的な体験を消費者に提供できるよう支援する」と述べる。同氏によると,S60およびSeries 40ベースの各種モデルにおけるPlayReady対応は2008年に開始する予定。

 なおMicrosoftは,PlayReadyのモバイル・デバイス実装向けポーティング・キット「PlayReady Client Porting Kit」を今月リリースしており,PlayReadyに対応した最初のサービスが2008年に登場すると見込んでいる。

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